書と水墨画 Japanese Calligraphy & Sumi-e

2013年から書道と水墨画を始めました。現在は、水墨画講師をしています。

カテゴリ: 学びの軌跡 Learning Calligraphy & Sumi-e

この時期は、かな昇段試験課題提出、毎日展の〆切だけでなく、私が通っている国際墨画会の公募展作品〆切の時期でもあります。年明けからは、もうぜえぜえ通り越して、道端でひっくり返ってそのままのびてしまいそうでしたが、こちらもなんとかぎりぎり無事完成して、提出することができました。

以前からクロッキーの線を墨と筆で表現してみたいと思っていたので、今年は、実家の庭に住み着いていた半野良のちびのクロッキーを題材に作品を作ってみることにしました。

ちび

ちび2

ちび3

ただ猫を並べても面白くないので、クロッキーを元に、何か面白いデザインで作品を作れないか考えていた時、落語の「猫の皿」という小話と出会いました。

http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2005/05/post_1be2.html

https://www.youtube.com/watch?v=CwZ4aacAsAg

古美術商が掘り出し物を探していた時、田舎の茶屋の主人が、絵高麗の梅鉢という高価な茶碗で猫に餌をあげているのを見て、なんとか安く手に入れようと悪知恵を働かせる小噺です。

全然深い意味はないのですが、なんとなく「これだ」と思い、お皿に猫を描いてみることにしました。
絵高麗の梅鉢の実物は見たことがなかったので、ネットで検索。
ちゃんと調べたわけではないので本当はどんな器なのかは分からないのですが、それらしきものの画像を参考に、模様をお皿に描いてみいました。猫は、鉛筆で描いた時のような自由な線がなかなか出せず、満足のいくものになるにはまだまだ時間がかかりそうですが、一応今回はこれで完成。

猫の皿2

このままだと展示はできないので、次は和紙を裏打ちしてもらい、軸装が額装にしてもらう必要があります。

今回は、軸装ではなく、額装にすることにしました。
昨年は表具屋さんに全ておまかせだったので、今年はマットと額、サイズなど、全部自分で選ぼうと、渋谷のウエマツさんへ額選びに行きました。

ウエマツさんは、渋谷のヒカリエ近くにある画材屋さんです。

ウエマツ

額もたくさんあって、本当に迷います!
ウエマツ2

色は黒と決めていたので、黒から好みのものをいくつか選びます。モダンな雰囲気の出るものとどちらにしようか最後まで迷いましたが、最終的には和洋折衷のややレトロな雰囲気を出すべく、下の写真で一番上のアンティーク調のものにしてみました。
ウエマツ3

マットの種類も、紙質から色、本当にバラエティーが豊富で迷いますが、今回はシンプルにクリームに近い白にしました。

できあがったのがこちら。写真だと分かりづらいですが、額の内側に彫刻が入っています。
猫の皿

次回は、画賛も入れて、書画一体になった作品を作るのが目標です。

2月に書いたブログ記事の、かな部昇級・昇段試験の課題。
http://seiwashodo.blog.fc2.com/blog-entry-153.html

3月末の提出〆切、なんとか間に合い、提出することができました。

半切和歌の課題。
この中から一つ先生に選んでもらい、提出。
2015かな昇段試験

こちらはもう一つの課題で、高野切第三種の臨書。
2015かな昇段試験2

3月の競書で初段に上がったので、今回の昇段試験に合格することができれば、晴れて2段。
不合格ならば、来年のこの時期に、2段を目指してまた昇段試験を受けることになります。

漢字昇段試験で前回2段を取れたので、今回かなで2段を取れれば、師範試験の受験資格がもらえます。
(清和では、漢字とかなで2段を取得すると、師範試験の受験資格がもらえます)。

清和の師範試験かなりレベルが高いとのことなので、合格するにはここからさらに数年の勉強が必要ですが、なにはともあれここからが師範コースのスタートになります。

そして、下のリンクは年明けに書いた、毎日展作品に関する記事。
http://seiwashodo.blog.fc2.com/blog-entry-146.html

こちらもなんとか高野切第一種の臨書が〆切までに完成しました(ノ^-^)

ぜえぜえ言いながらもようやく〆切を終えて、無事桜の季節を迎えることができました。
これで心置きなくお花見(酒盛り)三昧♪

漢字同様、かな部にも、年に一度の昇級・昇段試験があり、今年の締め切りは3月末です。
水墨画と工筆画の展覧会用作品制作の締め切りも3月末だし、続いて毎日展の作品制作も控えているので、年の前半はけっこうハードです。

試験課題は、級や段によって異なります。
私は、先月かなの競書で1級に昇級したことが分かったので、以下の課題を提出します。

和歌は半切で提出。
2月稽古9

今まで仮名の練習は、ひたすら小筆で高野切の臨書しかしたことがなかったので、この課題を見て、正直、今年はやめようかと弱気になりました。

高野切はともかく、「和歌を半切に書く」は、私にはかなりのハードルです。

まず、若山牧水について何も知らないので、安直ではありますが、図書館に行っている時間がないのでWiki検索。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%A5%E5%B1%B1%E7%89%A7%E6%B0%B4

「宮崎県生まれの戦前日本の歌人。旅と酒をこよなく愛し、一日一升の酒を飲んでいた―」

もうこのフレーズだけで、若山牧水に共感を覚えている自分が。。。
しかも、

「44歳という若さで亡くなっているが、死の要因は肝硬変。夏の暑い盛りに死亡したのに、死体からは腐臭がしなかったため、生きたままアルコール漬けになったのではと医師を驚嘆させた」

というエピソードもすごいです。
これだけで、すでに牧水ファン。

若山牧水オフィシャルサイト
http://www.bokusui.jp/

旅と酒を愛する歌人というと、自然や生き物への愛情があふれる人間味豊かな人物を想像してしまいますが、彼はどんな春の夜を体感したのでしょう。

様々なイメージが頭に浮かびますが、イメージを形にするといっても、今回はかなの昇級・昇段試験なので、かなの基本に則って作品を作らなくてはいけません。

どういう風に半切に書いていくのか全く見当もつかないので、まずは基本の字で先生にお手本を書いてもらいました。

一行目の「春」と、二行目の「木」の部分で墨をつけ、それ以外の場所では墨をつけない。
「春」と「木」(墨の濃い字)は小さめに。
小さい字の横に来る字は大きめに。
2行目の最後は心もち右下に流れるように。

2月稽古2

これが全体の構図の基本形で、それ以外の文字の大小は自由に。

2月稽古3

それから、書体字典を使って、どの字を使うか自分で選び、全体の構成を考えます。

2月稽古8

どの字を漢字にするか、仮名にするかも自由です。

こちらは、「をちこちに」の色々なバージョンをお手本に書いてもらいました。
2月稽古1

説明してもらっても、自分で考えるとなると、なかなか難しいです。
どんな変体仮名があるのかも全然頭に入っていないため、字典と悪戦苦闘中。

ちなみに、こういう説明を一切受ける前、「試しにどんなのでもいいから作ってみて」と言われ、字典片手に、課題和歌に出てくる「春」と「山」から、好きな字体を選んで半紙に書いてみたのがこちら。

春。
私には、左が着物を着ている女の子で、右がちょんまげの男の子に見えました。
春

山。
バンザイしてるみたいで、こちらも可愛い。
山

(やはり)かな昇級・昇段試験の課題には使えないとのことで速攻却下でしたが、心惹かれる字なので、いつか作品に使ってみたいです。

水墨画のお教室も、先週末にスタートしました。
今年の4月で、水墨画を始めてちょうど2年。順調に課題提出を合格して、展覧会に入選すれば、夏ごろには上級クラスに進級ができそうです。

年明け提出の課題は、「自分がスケッチした風景」。
カッパドキアに旅行した時の風景を描いたものを提出しました。
ペンで描くのと違って、柔らかい陰影が出るのが水墨画のよいところですが、そのよさを活かした技法を工夫するのが難しいです。ペン画や水彩画、油絵などと違ったよさを、墨を使ってどうやって自分のものにしていくかが今後の課題になりそうです。

カッパドキア水墨

授業では、鳥獣戯画の模写を行いました。
今年の春には、東京の国立博物館でも鳥獣戯画の特別展が開催されるので楽しみです。

鳥獣戯画模写

展覧会の作品づくりもそろそろ始めないと間に合わないので、年初の授業で、スケッチやアイディアを先生に見てもらい、アドバイスを頂きました。

庭に遊びに来ていた半野良のちびと、「猫の皿」という落語の小話をモチーフにした作品にしようかと思案中。

ちび

楽しいお正月休みもあっという間に終わり、暴飲暴食で疲れた胃腸を引きずりつつ、初稽古に行ってまいりました。

休みの間に臨書した高野切第一種。半紙で20枚ちょっとです。次回の展覧会用の作品作りのための下準備にあたります。漢字の部分で書き方の分からないところが多かったので、先生に添削してもらいました。

高野切
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E9%87%8E%E5%88%87

2015初稽古1

次回のお稽古までに、高野切の用紙サイズ(横39cm X 縦27cm)にカットした紙に下書きします。高野切の料紙は売っていますが、高価なので、下書きは普通のロール紙に行います。

2015初稽古2

この紙を横に4枚つなぎ合わせたものを2つ作って(計8枚)、展覧会出品用の作品一つが完成です。

行間を均一に、1枚目の始めは指3本分、8枚目の最後は紙面3分の1くらい、2枚目以降の始めは2ミリほどの余白をあける、などの決まりがあるので、それに従って下書きを作り、下書きを元に清書していきます(けっこう細かくてめんどくさい)。

2015初稽古3

完成イメージはこんなかんじ↓
2015初稽古4

写経に続き、こちらもかなりの根気と集中力がいります!去年よりか少しはましになったとはいうものの、まだまだ線がへにゃへにゃで、正直、書いた後は全部丸めて捨てたくなりますが、基礎力をつけるのにはとてもいい練習になるのは間違いありません。

以前、現会長が当会創始者の和堂先生に、「どうやって仮名を勉強したらいいか」と尋ねてみたところ、「高野切第一種を10年、第二種を10年、第三種を10年、それくらいやれば、まぁそこそこまともに書けるようになるかな」と言われたそうです。

ひえー(-。-;)

30年は無理ですが、まだ提出までには数か月時間があるので、それまでに少しは形になることを祈って……。

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