書と水墨画 Japanese Calligraphy & Sumi-e

2013年から書道と水墨画を始めました。現在は、水墨画講師をしています。

カテゴリ: 学びの軌跡 Learning Calligraphy & Sumi-e

清和展の作品制作が終わったので、現在は漢字昇段試験の課題練習に入っています。

現在2段なので、今年の課題は:

①般若心経
②任意の楷書を14字以上臨書したもの
③課題の漢詩から、楷・行・草・隷書いずれか任意の一書体で書いたもの

の3つです。

般若心経は昨年の昇段試験で初チャレンジだったので、今年は2回目。
昨年書いたものと比べると、明らかに上達しているのが分かるので面白いです。

今回は「罫線を引く練習も兼ねて、罫線なしの般若心経用黄檗紙に書いてきて下さい」という先生からの指示がありました。しかし、「罫線なしの般若心経用黄檗紙」なぞというものは特殊すぎて、普通の書道用品店やネットでは売っていません。専門店に買いに行ってみると、一枚1000円!

一回で成功することなど、私にはありえるはずもなく、「あ、一行抜かした!」「あ、字間違えた」「あ、この字へにょへにょになった」等々を連発。5枚書いたらあっという間に5000円…。(あー、5000円あったら色々できる)と悲しくなるのでした。

2015漢字昇段試験

こちらは楷書の半切。写経同様、去年提出した昇段試験のものと比べて線が明らかに違ってきているのが分かり、比べて見てみると面白いです。

2015漢字昇段試験3

でも、上達しているとはいっても、あくまで昨年自分の書いたものと比べてなので、相変わらず筆使いは全然思うようにいきません。
特に般若心経などは少しでも毎日こつこつ書くのが一番効果的と頭では分かっているのですが、課題提出直前に集中して何枚も書く羽目に。はー…。

床にへばりつく柴犬を描いて、しばし息抜き。

2015漢字昇段試験3

練習の後はいつも、私も柴わんこと同じでこんな感じでへたり気味です。。( ̄¬ ̄*)

もう9月になってしまいましたが、皆さんは楽しい夏を過ごされましたか?

私は特に夏休みはとらなかったので、都内でいつもと変わらず過ごしていましたが、8月は10月に開催される清和展のための作品〆切だったので、暑さにうなされながら、その作品づくりにとりかかっていました。

今年で3回目の出品です。

1年目はわけも分からず、ひたすら楷書の臨書。

2年目もわけが分からず、ひたすら行書の臨書。

そして3年目。
今年は仮名の創作にチャレンジです。まずは詩を選んで、字典片手に字を選んで、構図を考え、ドラフト作り。

書の創作作品を一から自分で考えるのは、前回の毎日展に続き2回目です。昨年に比べるとややわけが分かってきましたが、それでも書歴3年目のテーマにしてはかなりハードルが高めです。当然ながらドラフトには元の形跡がないほど赤が入ったので(赤が入ったというよりは、全く別物になったと表現した方が正しいかも)、もはや自分の作品と言えないところが悲しいところ。。。

mevlana6

詩は、13世紀に活躍したペルシャ語史上最大の神秘主義詩人といわれる、ジャラール・ウッディーン・ルーミーの詩を邦訳したものを選んでみました。ルーミーは東洋史を専攻していた大学時代に出会って依頼好きな詩人だったので、ペルシャ語の詩を書にしたらかっこいいかも!という、極めて単純な理由です。

ルーミーの肖像画。
rumi

コンヤのメヴラーナ博物館
mevlana3

ルーミーの思想を受け継いだメヴレヴィー教団は現在トルコのコンヤに本拠地を置いていますが、音楽に合わせて、白いスカートをはいた信者がくるくる回りながら踊るのが有名です。書画作品にしたかったので、工筆画の技法を使って、踊るメブラーナを描いてみました。

mevlana2

こちらは絹本。展覧会用には紙に描きました。
mvlana7

書の下に絵を配置するように表具屋さんにリクエスト。
どんな風に仕上がるのか、展覧会の日まで私も分かりません。
昨年同様、自分の作品を会場で見た時に「あちゃー、抹殺したい!」という気分になる可能性大ですが、失敗も勉強のうちと自分に言い聞かせ、とりあえずあまり気にしないことに。。。

日々地味に一歩一歩前進です。

秋に開催される清和書道展の作品〆切が8月末と迫ってきました。
現在、会員の皆さんは作品作りに熱心に取り組んでいらっしゃいます。
先日6月21日にも、作品作りの勉強会が開催されました。

201506勉強会

清和は仮名書道を専門としていますが、今年は漢字かな交じり書の作品も展示しようという初の試みが行われる予定です。
書道人口が減少しつつある現代、時代に合ったやり方を模索したいという会長の思いから、「仮名の美しさを活かした清和独自の漢字なか交じり書の作品を作ってみませんか」と、会員の方たちに提案したのがきっかけです。

前回の練成会で披露された、清和の会員の方による漢字かな交じり書
2015清和近代詩文1

2015清和近代詩文2

漢字かな交じり書(調和体、近代詩文書、現代詩文書など色々な名称があります)とは、戦後に発展した新しい書表現で、現代の言葉を現代の書として表現したものです。

現代に生きる自分たちの言葉で、
誰にでも読める書表現を用いて、
感動を呼ぶ作品を生む―。


頭では理解したようなつもりになっていても、実際に作品にしようとすると、とてつもなく難しいテーマです。。。

先日、出光美術館の学芸員、笹嶋忠幸先生による「書表現と言葉」というテーマの講演会を聞く機会があったのですが、そこで先生は、

前衛絵画なら、人は「わからない」と言って簡単に通り過ぎるが、書の場合、内容が読めると読もうとする。
そして、内容に頼りすぎると、不器用な作品でもOKになってしまう。
読めることは果たしてプラスアルファになっているか?


というような疑問を投げかけていらっしゃいました。

前回のブログでも少しご紹介しましたが、6月14日の清和書道会総会後に行われた「漢字かな交じり書」の講演会にて、辻元大雲先生は、

漢字かな交じり書とは、「読める」+「感動をもたらす」書。
感動をもたらす書とは、書く人と見る人が感動を共有できる作品。
意味を超えた世界、言葉に秘められた世界、心の世界を共有できる表現が感動を呼ぶ。


とおっしゃっていました。

辻本先生の作品↓
辻元先生作品10

例えば古典的な仮名作品だったたら、たとえ読めなくとも、流麗な文字の流れ、余白の美、料紙の美しさなどで魅せますが、
漢字かな交じり書は、それにプラスアルファで「誰にでも読めるその内容」が鑑賞時のポイントに加わるのだな、ふむふむ。

……。

しかし実際に作品にするとなると、どうしたらよいのかさっぱり分からないのが正直なところ。

自分が感動した詩や名言を文字にしてみても、下手くそであればあるほど安っぽくなるのは目に見えているし、そもそも内容メインで感動させるなら活字と大差なくなってしまうような気がします。

「近代詩文書は、正直、上手・下手は見てもよくわかりません。でも、”トレーニングした字か?その成果を工夫しているか?書き込んでいるか?”で、なんとなく良し悪しがわかるものなんですよね」
と笹嶋先生。

「心の世界を共有できる世界」を書で表現するとなると、相当の技量が要求されるは間違いなく、書歴2年半の自分はどうがんばってみても、よくトイレに飾ってあるカレンダーにある標語のようになってしまう気がします。

標語カレンダー

「読める」+(その内容オンリーでなく、書表現をプラスして)「感動を呼ぶ」=漢字かな交じり書

どうしたらよいものか、悩ましい限りです。

今年も7月に開催される毎日書道展。
http://www.mainichishodo.org/

当会書道会内での作品提出〆切は4月19日でした。

私は細字の作品をすでに完成させていたので一安心していたのですが、4月に入り、先生より「二六(にろく=60.6cm×181.8cm)の作品も提出しましょう」という恐ろしい一言が。。。先月の昇段試験で書いた半切(34.8cm×136.3cm)が今まで書いた一番大きな紙だったので、今回は辞退する気満々だったのですが、「大丈夫よ!」というに言葉におされ、急きょ特訓することになりました。

私が普段平日の夜に通っている先生のお教室は赤坂なのですが、週末は秦野で開催されているので、土曜日に秦野へ行ってきました。東京からだとけっこう遠い(2時間くらい)ですが、山に囲まれたのどかな景色が広がり、空気がおいしいです:)

お教室も広々としています。
秦野教室

小学生から大人まで、幅広い年齢層の生徒さんたちが通われいています。
今年大学を卒業したばかりの会社員の方や、学校の先生などなど、社会人の方で、毎週午後早くから夜10時まで(!)熱心に稽古されているという方が何人もいらっしゃったのが印象的でした。

こちらは中学三年生の女の子。高野切の臨書に取り組んでいました。
秦野教室2

こういう若い世代の人たちが日本の古典文化を熱心に勉強しているのを見るのは本当に頼もしい限りです。自分もたくさんエネルギーをもらいました。

そして肝心の特訓は……。大きな紙に書くのは、慣れてないとかなり足腰がキツイです💦
作品完成まで数時間しかないので、「昇段試験の課題(半切)と同じ和歌をそのまま二六に書く」というのをひたすら練習しました。

赤坂教室は自宅で練習したものを持参して添削してもらっていますが、ここでは書く度に先生に添削してもらえるので、どこを直したらよいのかが明確なのがすごくよかったです。筆や墨の使い方、余白の作り方などなど、新たに学ぶことがたくさんありました。そして何より、他の生徒さんたちがその場で書いている作品を見ることができるのはとてもよい勉強になりました。

タイムリミットの22時までになんとかOKをもらい、、、よたよたしながら帰路に着きました。
秦野教室3

先月末に課題〆切のかな部昇段試験の審査が終わり、無事2段に合格することができました(^ ^)
これで、漢字2段とかな2段になったので、師範試験受験資格がもらえることになり(清和の師範試験を受験するには、漢字とかなで2段を取っていることが条件になります)、目標に一歩近づくことができました。自分の中の目標は、書道を始めて5年で師範合格なので、あと3年!

そして先週は、水墨画のクラスで基礎課題を全てクリアすることができたので、講師資格をもらうことができました。
次は師範が取得できる上級クラスへ進むことができるので、こちらもかなりハードルが高いですが、目標は3年で卒業です。
講師資格取得後の始めの一歩として、6月に国立新美術館にて開催される国際公募展で行われる無料体験水墨画レッスンの講師をさせて頂くことになりました。毎年外国人の方もたくさんいらっしゃるとのことで、楽しく体験授業ができたらいいと思います。
http://www.sumi-e.tokyo/info.html

↑このページのトップヘ