カテゴリ: 展覧会に参加しました Group Exhibition
国際墨画会展
今年も国際墨画会展の公募展に出品させて頂きました。
乃木坂の国立新美術館にて、6月12日から24日まで開催中です。
日本を始め、アジア、ヨーロッパ、オーストラリア、南北アメリカ、アフリカからの国際公募入選作品を展示しています。
私は今年は工筆画の技法を使って、インドやイスラムのアートからヒントを得たモチーフで、生命の樹を二点出品させて頂きました。墨と、日本の顔彩を使っています。
青バージョン。こちらは朝日新聞社賞を頂きました。
墨絵といっても、個性豊かでカラフルな作品が多く出品されていて、とても楽しい展覧会です。六本木周辺にお立ち寄りの際は、是非遊びに来て下さい。
乃木坂の国立新美術館にて、6月12日から24日まで開催中です。
日本を始め、アジア、ヨーロッパ、オーストラリア、南北アメリカ、アフリカからの国際公募入選作品を展示しています。
私は今年は工筆画の技法を使って、インドやイスラムのアートからヒントを得たモチーフで、生命の樹を二点出品させて頂きました。墨と、日本の顔彩を使っています。
青バージョン。こちらは朝日新聞社賞を頂きました。
墨絵といっても、個性豊かでカラフルな作品が多く出品されていて、とても楽しい展覧会です。六本木周辺にお立ち寄りの際は、是非遊びに来て下さい。
アトリエ展と黒い犬ー黒柴の小麦
私が学生のころから数年通っていたYAMATE美術セミナー。
横浜の山手にありますが、森の中に佇む、童話に出てくる家のようなアトリエです。
ここで毎年アトリエ展を開催するのですが、私の書画作品も出品させてもらいました。
モチーフは水墨画の黒柴。うちで飼っている小麦です。
犬の上には、近代詩文書で小筆を使い、原田知世さんの「黒い犬」という歌の歌詞を書きました。
水墨画や書道展では会場が墨色で溢れているのであまり感じませんが、油絵やデッサン、水彩の中に飾ってみると、墨の黒色は強いんだというのがよくわかります。淡い色から、油絵の色に負けない強い黒まで自在に出せる墨って、やっぱり面白いです。
こちらが本物。絵を描いた時よりもかなり大きくなった、黒柴の小麦です。
横浜の山手にありますが、森の中に佇む、童話に出てくる家のようなアトリエです。
ここで毎年アトリエ展を開催するのですが、私の書画作品も出品させてもらいました。
モチーフは水墨画の黒柴。うちで飼っている小麦です。
犬の上には、近代詩文書で小筆を使い、原田知世さんの「黒い犬」という歌の歌詞を書きました。
水墨画や書道展では会場が墨色で溢れているのであまり感じませんが、油絵やデッサン、水彩の中に飾ってみると、墨の黒色は強いんだというのがよくわかります。淡い色から、油絵の色に負けない強い黒まで自在に出せる墨って、やっぱり面白いです。
こちらが本物。絵を描いた時よりもかなり大きくなった、黒柴の小麦です。
清和書道展~書画の作品制作
秋の清和書道展の作品制作。
今年は紫陽花の歌を3行で書いて、下に紫陽花の絵を添えるという構成にすることにしました。
仮名は、さらさらーっと蛇行する線が美しいので、そういうのを書いてみたいと思って構成を考えましたが、この蛇行する線が難しい!
猛暑の夏、唸りながら苦行のようにひたすら書きまくり、ようやくこの出来ですが、今の自分の実力だとこれ以上は無理なので、今年はここで打ち止めです。
並行して制作していた紫陽花の絵。
毎年「絵が目立つ」と言われるので、今年の目標は「絵は控えめに、書と一体になるように」です。
去年の作品
一体になるようにまず、絵は書と同じ紙を使うことにしました。
そのままだと滲んでしまうので、ドーサを引き、書と同じ色の茶墨を使います。
近所に咲いていた紫陽花のスケッチをして下絵を作ったら、墨と面相筆を使って線描きです。
線描きが完成したら、次は色塗りです。
いきなり濃い色を塗るとむらになり、透明感も出ないので、最初は薄く色をのばして、何度も重ねてグラデーションを作っていきます。重ねすぎても紙がもたないので、その加減がなかなか難しいです。
今回は、7-8回くらい重ねています。紫陽花の葉の特徴である、葉脈をはっきりさせたかったので、少し太めに白を残すことにしました。
「無限・・・」と思えるくらい、ひたすら墨の重ね塗り・・・。
なかなか思うように濃くならないので、いつ終わるのかと心配になりましたが、やっと完成しました!!!
完成した絵を書と合わせてみたら。。。
やっぱり絵が目立つ!
がーーーん。
なんだかあんまり仮名の書と会いません(´;ω;`)ウゥゥ
行書の作品と合わせて、漆の赤い額縁とかに入れて、中国調にしたら合うかもしれないです。
実を金色に塗っても可愛いかも、などなど頭の中で想像は膨らみますが、仮名に合わないので却下です。
気を取り直して、今度は青墨を使って、淡い色で描くことにしました。
葉脈も目立たないようにして、リアルな水滴も省略することに。
またまたひたすら苦行の重ね塗り。
途中で「なんでこんなめんどくさいの選んじゃったんだろう」と後悔が頭をよぎりましたが、ここまできたらもう遅い。
蝉の鳴き声を聞きながら、墨をぬりぬり10数時間。
淡い感じを出したかったので、葉っぱに少し色を重ねてみました。
完成!
仮名の雰囲気にはこちらの方が合いそうです。
書も、青墨を使って再度書き直しました。
作品を制作していていつも思うのが、実際にアウトプットしてみないと、どんなものが生まれるか自分でもなかなか予測がつかないということです。頭の中で考えていたのとは違うがっかりなものができたり、逆に思いがけず面白いものができたり、作っている途中で変化したり、失敗だと思ったものがよかったり。アウトプットされたものを見て、また新しいものが生み出されるので、とにかくたくさん作るのが大事だなー、と思います。
今年は紫陽花の歌を3行で書いて、下に紫陽花の絵を添えるという構成にすることにしました。
仮名は、さらさらーっと蛇行する線が美しいので、そういうのを書いてみたいと思って構成を考えましたが、この蛇行する線が難しい!
猛暑の夏、唸りながら苦行のようにひたすら書きまくり、ようやくこの出来ですが、今の自分の実力だとこれ以上は無理なので、今年はここで打ち止めです。
並行して制作していた紫陽花の絵。
毎年「絵が目立つ」と言われるので、今年の目標は「絵は控えめに、書と一体になるように」です。
去年の作品
一体になるようにまず、絵は書と同じ紙を使うことにしました。
そのままだと滲んでしまうので、ドーサを引き、書と同じ色の茶墨を使います。
近所に咲いていた紫陽花のスケッチをして下絵を作ったら、墨と面相筆を使って線描きです。
線描きが完成したら、次は色塗りです。
いきなり濃い色を塗るとむらになり、透明感も出ないので、最初は薄く色をのばして、何度も重ねてグラデーションを作っていきます。重ねすぎても紙がもたないので、その加減がなかなか難しいです。
今回は、7-8回くらい重ねています。紫陽花の葉の特徴である、葉脈をはっきりさせたかったので、少し太めに白を残すことにしました。
「無限・・・」と思えるくらい、ひたすら墨の重ね塗り・・・。
なかなか思うように濃くならないので、いつ終わるのかと心配になりましたが、やっと完成しました!!!
完成した絵を書と合わせてみたら。。。
やっぱり絵が目立つ!
がーーーん。
なんだかあんまり仮名の書と会いません(´;ω;`)ウゥゥ
行書の作品と合わせて、漆の赤い額縁とかに入れて、中国調にしたら合うかもしれないです。
実を金色に塗っても可愛いかも、などなど頭の中で想像は膨らみますが、仮名に合わないので却下です。
気を取り直して、今度は青墨を使って、淡い色で描くことにしました。
葉脈も目立たないようにして、リアルな水滴も省略することに。
またまたひたすら苦行の重ね塗り。
途中で「なんでこんなめんどくさいの選んじゃったんだろう」と後悔が頭をよぎりましたが、ここまできたらもう遅い。
蝉の鳴き声を聞きながら、墨をぬりぬり10数時間。
淡い感じを出したかったので、葉っぱに少し色を重ねてみました。
完成!
仮名の雰囲気にはこちらの方が合いそうです。
書も、青墨を使って再度書き直しました。
作品を制作していていつも思うのが、実際にアウトプットしてみないと、どんなものが生まれるか自分でもなかなか予測がつかないということです。頭の中で考えていたのとは違うがっかりなものができたり、逆に思いがけず面白いものができたり、作っている途中で変化したり、失敗だと思ったものがよかったり。アウトプットされたものを見て、また新しいものが生み出されるので、とにかくたくさん作るのが大事だなー、と思います。