カテゴリ: 事務局だより

令和2年昇格者は、下記の通りです。

常任理事(1名)
角川爽流

理事(3名)
安部裕子
北村芳雪
杉﨑峯子

幹事(3名)
神山一紀
小室浩朋
桜井芳水

評議員(5名)
大井夏子
大村叶子
荻野紅竹
小酒部晃久
仲上美佳子

同人(6名)
岡本順子
柴田京子
田部裕翆
本多俊子
三隅康司
横山絢子

準同人(14名)
宇川英子
遠藤恵翆
加藤加代
加藤利江子
小池芳弘
小森 茂
田中由子
玉川寿美子
谷口由美子
土田美香
永瀬美陽
新倉昌子
藤井 桜
山浦みどり

詩人・作詞家としてご活躍されている宮中雲子さんは、清和書道会の梶原嫦人先生のもとで書道を稽古されていましたが、梶原先生亡き後、今年初めてかな昇段試験に挑戦して初段に合格されました。今回、合格したその感想を詩に託して頂きました。また、清和書道会との関わりについての手記もご紹介します。

 

初段

段なんかいらないと

毛筆で書くだけで満足と

気楽に書道を続けていたのに

昇段試験を受けるように薦められ

決心してからは

右腕が抜けるのではないかと思うほど

書きに書いた

 

結果に期待の持てないまま

提出した半切

それだけに昇段の知らせは嬉しかった

 

二十年続けて

やっと獲得した初段

人様に言えるほどのものではなく

喜びは 胸の内でひそやかに

 

~雑誌「清和」のために~

詩人・サトーハチローが童謡と抒情詩の同人詩「木曜手帳」を発刊するにあたり、広く会員を募集した際、私も参加したが、詩を書いたことはなく、詩人になるつもりもなかった。しかし詩を書いたことのある人より、まっさらの方がいいと言われ、勉強会に出席。サトーハチロー先生に師事して、詩らしいものを書くようになった。「木曜手帳」が二百号を出したとき、サトウ先生が亡くなり、その後「サトーハチロー記念館」を開館。ハチロー夫人を手伝いながら、「木曜手帳」を続け、私もものを書いての暮らしをしていた。


小学館の学習雑誌などの仕事をさせてもらっていた折、小学館から「三行手紙」と実用書を出すことになった。手紙を書くことを奨励するもので、私が三行の文を書き、石飛博光氏がそれを毛筆にするものだった。そんなご縁で、私が私詩集を出したとき石飛氏に贈呈したところ、氏の個展で私の詩を書いてくださったことがあった。


ハチロー夫人が亡くなって、ハチロー記念館が閉館すると、「木曜手帳」のための勉強会をする場所に困った。そんな折、梶原慶子先生が「駒込にお稽古場があって空いている日なら使ってもいいですよ」と声をかけてくださった。渡りに船とご厚意に甘え、週一回使わせていただいた。私もお習字は好きだったので、手習いに通うことになり、梶原先生が亡くなられるまで師事してきた。そして八十四歳で初段をいただくことができた。


今では書道の喜び苦しみも詩の種にするに至り、百歳人生のどこまで生きられるかわからないが、充実した人生を送りたいと願っている。

【プロフィール】
宮中 雲子(みやなか くもこ、1935 -
日本詩人童話作家、作詞家。日本童謡協会副会長。同人誌『木曜手帖』編集人。
1935年 愛媛県西宇和郡三瓶町(現・西予市)生まれ。
1957よりサトウハチローに師事
1971年 童謡集「七枚のトランプ」で第1回日本童謡賞詩集賞受賞
1996年 8回サトウハチロー賞受賞
1998から故郷の三瓶町(2004からは西予市)で宮中雲子音楽祭が毎年開催されている。 

 

*331日、町屋文化センターで「毎日書道展下見会」がありました。これは、毎日書道展に出品する作品を仕上げる前に、当会の先生方に最終チェックして頂くという会で、毎年開催されています。参加者は68名と多かったため、予定時間をオーバーしてしまうほどでした。どの作品も錬成会や下書き会で書きこんでいるため、かなりのレベルになっていましたが、今年の当番審査員である先生方に、仕上げのポイントを指摘していただきました。

*428日の常任理事会では、今年の漢字昇段試験について課題変更の提案がありました。内容は現在の課題である般若心経を高段者では止めようというものでした。しかし常任理事から写経のような細字の漢字も書を学ぶ者にとって必要ではないか、写経は和堂先生のころからの清和書道会の伝統であり、高段者でも外すべきだはない、など色々な意見が出たため、再度検討することになり、今年は今まで通り行うことになりました。

(植村正記)

*清和書道会の月刊誌5月号は、創刊800号になります。700号のときは和堂先生が書かれた般若心経の複製を付録として添付しましたが、800号では会長、顧問、副会長に、自由に選ばれた歌を料紙に書いて頂き、それをカラー印刷したものを掲載しています。

会長作品(第2表紙)

佐藤芙蓉顧問(1ページ)

植村 正副会長(4ページ)

楢原 萠春副会長(2ページ)

小林清漣副会長(3ページ)

310日 中央区立産業会館で毎日書道展下書き会がありました。予定参加者の40名を大きく上回り、50名以上の方が参加されました。広い会場が混み合い、大変活気のある勉強会となりました。添削の先生も、閉場の5時ぎりぎりまで指導をして下さいました。

(植村正記)

1111日 町屋文化センターで漢字勉強会がありました。講師は種家杉晃先生で、課題は顔真卿の「祭姪文稿」でした。先生がまず祭姪文稿の書き方の要点を話されたあと、受講者が家で半切に書いたものを添削していただきました。その後会場がせまいので、半紙で勉強しました。


祭姪文稿は蘭亭叙と並んで人気がありますが、草稿で他人に見せるために書いたものではないので、筆法や筆遣いが分かりにくく臨書をするのに苦労します。もっとも祭姪文稿からは、細かい筆法などではなくその気分の大きいおおらかさを学ぶのかもしれませんが。


ところで2019116日~224日 東京国立博物館で「顔真卿」展が開催されます。その時台湾故宮博物院にある「祭姪文稿」も展示され、いつもは印刷物でしか見られませんが、本物をみることができます。また、聴講には事前の申込が必要のようですが、127日(日)14時~15時 席上揮毫&トーク「古典を受け継ぐ現代の書」で石飛博光先生、鬼頭墨峻先生、仲川恭司先生が出演されます。


植村正 記

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