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今年の第七十回「清和書展」では、特別揮毫「大きく書いてみよう!」を行います。中学生、高校生、大学生などの若手を中心に、書道パフォーマンスを行うというものです。12月15日の本番に向けて、8月7日に参加メンバーが集まり、練習会を行いました。その様子をご紹介します。

清和書展では初の試みですので、まずはどんな内容にするかを話し合っていきました。学生部の授賞式の後に行うので、子どもたちも見て楽しめる内容にしたいと考え、アイディアを出し合いました。その結果、「曲に合わせてその歌詞を書く」というパフォーマンスをすることになりました。曲は、多くの子どもたちが知っている、アニメの主題歌になりました。何の曲かは当日のお楽しみです。

パフォーマンス

歌詞を漢字かな交じり文で二×六の紙に書いていきます。漢字かな交じり文を書くこと自体が初めてというメンバーがほとんどでしたので、始めはどのように書くかとまどっていました。しかし、筆を二本持って書いてみたり、どの言葉を中心に書きたいかを考えて、様々な構成を試したりしているうちに、思い切って大きな動きで書けるようになってきました。曲に合わせて書く練習もし、この日の練習を終えました。今は、本番に向けて、各自練習を重ねているところです。

パフォーマンス2


今回の特別揮毫に向けては、練習用紙を多くの先生方に提供していただきました。本当にありがとうございました。参加メンバー一同、がんばって練習していますので、ぜひご覧いただき、楽しんでいただければと思います。


 (鈴木浩清記)

 

当会創立者の植村和堂先生は、古筆収集家としても知られていました。
膨大な数のコレクションのうち、文化財として特に貴重なものが数十点、東京国立博物館に寄贈されています。

国立博物館の壁面にある寄贈者一覧 
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書道会によっては、自身で保管しているコレクションを、勉強会やイベントの際に会員や一般に公開したりしてるケースが見られます。

博物館に寄贈された場合、それを会の皆にも見せてもらうことはできないものだろうか?と前々から願っていたのですが、博物館の方にお願いしてみたところ、観覧会の開催を快諾頂きました!

観覧ツアーは、8月未明、東京国立博物館本館の地下で行われました。
学芸員の方に、会場まで案内して頂きました。

裏の扉から入り、
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2トンの重量に耐えられるというエレベーターで地下におります。
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昭和レトロな雰囲気の漂う、長い廊下が続きます。
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鑑賞会が行われた部屋。
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寄贈品の中から、観覧を希望した古筆が並べられていました。
今回は、11世紀から13世紀のものを中心に、7点鑑賞します。

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学芸員の方が、一つ一つ壁にかけてくださいます。

古今和歌集巻20断簡(関戸本) 伝藤原行成筆 平安時代 11世紀

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仮名書道をやっている人ならば必ず臨書する関戸本。
ガラスケース越しではなく、目と鼻の先でじっくり鑑賞することができるので、墨の色や線質、紙の質感など、直に感じることができます。平安時代のものなのに、墨の色が全く褪せていなくて、本当に美しいです。

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拾遺抄切 伝藤原公任筆 平安時代 11世紀

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紙には雲母が引いてあり、光を当ててみると、表面がきらきら光ります。

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針切 伝藤原行成筆 平安時代 11~12世紀
小さくて細かい字ですが、筆遣いが鋭く、エネルギーを感じる作品です。
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軸に使われている布も凝っています。室町時代のころの布だそうです。
古筆鑑賞は軸も含めて鑑賞する面白さがあるので、是非軸装にも注目してほしいと、使用されている生地や軸の決まりごとなどに関して学芸員の方が色々説明して下さいました。

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古今和歌集断簡 藤原定実筆 平安時代 12世紀
料紙に蝋箋が用いられています。

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古今和歌集(通切) 【重要美術品】伝藤原佐理筆 平安時代 12世紀
重要美術品とは、昭和はじめの制度で、国外に貴重な美術品が流出しないように指定されたものとのことでした。

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昭和18年に指定されたもののようです。巻物と一緒に入っていた書類。
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こちらも一緒に箱に入っていたハガキ。古物商から植村和堂宛のハガキで、「120円で買いませんか?」と書いてあります。

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記録切 藤原定家筆 鎌倉時代 13世紀
藤原定家の日記断簡。
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御文庫切
藤原家良筆 鎌倉時代 13世紀

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学芸員の方にご説明を頂きつつ、2時間くらいじっくりと至近距離で鑑賞することができ、古筆を肌で感じる、すばらしい体験をすることができました。

急に決まったツアーではありましたが、この貴重な機会、これからの書道会を担っていく会の若手の方たちにも経験して頂きたい!と思い、若手書家の方たちにも希望を募ってはいたのですが、あいにく組まれた日程が平日ということもあったため、今回は参加できた方が僅少だったのが残念ではありましたが、幸いにもまたこのような観覧の場を設けて頂けるとのことでしたので、次回は少しでも多くの方が参加できたらいいなと思います。

7月1日、清和書道会70周年展を記念した祝賀会が開催され、約200名の参加者が銀座の東武ホテルに集いました。現代仮名書道を代表する先生方や毎日新聞の方々、いつもお世話になっている筆や硯、表具専門の方々をはじめ、多くのゲストの方にもご出席頂き、70周年にふさわしい大変華やかな会となりました。

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九州からは、九州国立博物館の島谷館長も駆けつけて下さいました。

現在、書道展覧会では、家に飾ることのできない大きなサイズの作品を展示するけれども、できるだけ多くの人に書作品を見てもらうためには小作品を創作することも大切なのではないか、というお話がありました。

展覧会用の大きな作品は、とにかく紙代もかかるし、書いても飾る場所がないし、売れるわけでもないし、展覧会が終わったら見返すこともないし、この作品の山は一体どうしたものだろう。。。と、私も書道を始めたころから常々感じていたので、この言葉には大きく反応してしまいました。

和堂先生もこのようにおっしゃっています。

「あの馬鹿でかい作品というものは、展覧会の為だけに必要なので、展覧会が終わったら剥がして巻いて押し入れにでも突っ込んでおくより仕方がない」
(『清和70年 植村和堂の足跡』より)

展覧会の作品制作とは別に、今後自分の作品を制作していくにあたって、どのような方向で進んでいったらよいかも常に頭の片隅に入れてアンテナをはっておけたらいいいなと思いました。

また島谷館長からは、文化の継承、ひいては「和堂イズム」をどうやって継続的にしていったらよいか常に心に留める必要があるのではと、今後私たちが活動していくにあたっての貴重なメッセージを頂きました。

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和堂先生は幼少のころ病気をして片方の目の視力と片方の耳の張力を失っています。書家になろうと決心をした10代のころ、書道の練習で字がどうしても曲がったため、自分の母親にどのように曲がっているか書く度に見せては直し、何度も繰り返し練習をしてやっと真っすぐに書けるようになったそうです。

後に、自分が幸せと感じた時の気持ちを歌にして残していますが、その殆どが、「墨をすっているとき」だったり、「墨の匂いをかいでいるとき」だったり、「古筆古写経を広げてみるとき」だったり、好きな書道や古筆に関わっている時のことでした。

陰ながら人の何倍もの努力を惜しまず、好きなことを一生をかけて追及した生き方そのものが、「和堂イズム」のコアになっているのかもしれません。

(管理人記)

1月20日、上野の老舗中華料理店「東天紅」にて、平成30年清和書道会総会・祝賀会が開催されました。
例年6月に開催される総会ですが、今回は清和展の祝賀会と総会が同時に開催されました。

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会長より、昨年度の事業報告と、今年の事業計画が発表されました。
今年は6月26日から7月1日まで、清和書道会70周年記念展覧会が銀座鳩居堂画廊にて開催されるため、当会にとっては特別な年になります。

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会長の報告の後は、昨年12月に開催された清和書展における受賞者の発表と、表彰式が行われました。

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和堂大賞受章者には、和堂先生のコレクションの硯が授与されました。和堂コレクションの硯は、現在ではなかなか手に入らない貴重な骨董価値のあるものが多く、毎年毎日展や清和展の大賞受賞者にはこれらのコレクションの硯が授与されてきました。

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表彰式の後は、新任理事の紹介がありました。

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レセプション後半は、老舗中華の美味しい中華料理を囲みながらの歓談が尽きず、普段顔を合わせる機会のない他教室の方々と交流するとてもよい機会となりました。

平成29年11月12日 町屋文化センターで漢字勉強会がありました。講師は創玄書道会の佐伯覚明先生で、今回は隷書の勉強でした。課題は鄧文の七言二句を半切に書くことで、字数は七字でも十四字でもよく、行数も一行でも二行でもよいということでした。

当書道会はあまり隷書を書く人がいないということで、佐伯先生による隷書の書き方の基本のお話がありました。まず起筆は蔵鋒で入り、横線は右肩上がりにしない。字形は扁平にして、波磔は一字で一箇所以上は行わない。文字は上下・左右揃え、字の間隔は縦は広く、横は狭くするなどでした。それから先生による模範揮毫の後、各自練習にとりかかりました。 わずか3時間足らずの勉強会でしたが、参加者は以前と較べて隷書らしい字が書けるようになりました。

(植村正記)

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