野田秀樹演出のモーツァルト歌劇「フィガロの結婚」東京公演(池袋芸術劇場)に行ってきました。
http://l-tike.com/classic/figaro/

こちらは「オペラ・エクスプレス」によるリポート。
http://opera.jp.net/archives/2221

フィガロ

全国10都市をまわる大規模な公演ですが、ほぼ全て完売とのこと。私も5月ごろ、すごく面白いと噂に聞いてチケットを取ろうとしたところ、5月の関東エリア公演はすでにどこも完売で、10月の池袋大ホールの3階席が数枚余っているだけでした。

舞台は幕末の長崎。
黒船に乗ってやってきた伯爵と伯爵夫人、お小姓のケルビーノ、そこのお屋敷に仕える日本人という設定です。
フィガロはフィガ郎、スザンナはスザ女、バジリオは走り男などなど。オリジナル感が半端ありません。
伯爵、伯爵夫人、ケルビーノ以外のセリフは日本語。歌も日本語で歌われる場面がかなり多かったです。

フィガロ2

テンポのよいドタバタ喜劇が野田秀樹の演出とモーツァルトの音楽と重なり合って、極上のエンターテイメントになっていました。音楽がすばらしいのは言うまでもありませんが、随所で思いっきり笑えるのがすごいです。オペラでこんなに笑ったのは初めてです。

幕の代わりに、人が操る竹竿が使われています。
フィガロ3

今年の夏に公演があった宮本亜門演出のロールプレイングゲームを舞台にしたモーツァルトの「魔笛」もユニークでしたが、野田フィガロも新しい感覚でオペラを見せてくれるかなり独創的な舞台で面白かったです。

今回の公演は終わってしまいましたが、また次回することがあったら、オペラを見たことがない人(特に子どもたち)、なんとなく敬遠してしまっている人などには特におすすめです。