代々木公園にある白寿ホールへ、パーカショニストである加藤訓子さんのマリンバのコンサートへ行ってきました。

Kato Kuniko

「スティーブ・ライヒとアルヴォ・ペルト傘寿を祝う」というタイトル通り、コンサートの曲目のメインはライヒとペルト。
ライヒはアメリカ、ペルトはエストニア出身で、どちらも現代を代表する作曲家ですが、日本で彼らの曲をメインで演奏されることは滅多になく、しかもマリンバオンリーというかなりニッチな内容のコンサートです。

ミニマルミュージックの先駆者、Steve Reich
ライヒ

Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%92

ライヒのことが書かれているGanoさんのブログ↓
http://past-orange.com/po_sp/?p=703

Arvo Part
ペルトphoto

Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%BB%E3%83%9A%E3%83%AB%E3%83%88

ペルトのアリーナのために。音符が一つ、二つ、三つと増えて、また一つずつ減っていき、曲が終わります。
心の琴線に触れるメロディーです。音符が少ないから自分でもそれらしく弾けるのがこれまたいいです(^^)
https://www.youtube.com/watch?v=qYXkunzWeSM

私もペルトは好きでたまに聞きますが、ライヒは聞いたことがなく、マリンバも単独のコンサートで聞くのは初めて。白寿ホールも初めて行きました。よほどのアンテナをはっていないとなかなか見つけることができなような内容ですが、「オッターバ」月曜プレゼンターの林田さんが一押しということで紹介されていたのでその存在を知りました。

オッターバはクラシック専門のインターネットラジオチャンネルですが、林田さんの番組は、いわゆる有名どころの曲ばかり流すという普通の番組とは全く違い、バロック以前から現代音楽、民族音楽などなど、今まで耳にしたことのない音楽の紹介が多く、「こんな素敵な音楽を今まで知らなかったとはなんと損していたことか!」と思うような世界の扉を開いてくれるので、私にとって書画の練習のお供には今や欠かせない存在です。絵をやっている友人に番組を紹介したら、今や私より林田ワールドにどっぷりはまっていますし、アート関連の仕事についている人たちのリスナーが多いというのも頷ける内容で、とにかく精神的な刺激になります。

Ottava
http://ottava.jp/

そんな林田さんが一押しのコンサートで、面白くないわけがありません。
加藤訓子さんのマリンバは、まるで踊っているようだと表現されていましたが、全身からエネルギーが溢れる魅力ある演奏でした。鐘の音や別パートの録音をスピーカーで流して一緒に演奏したり、弓を使って音を出したり、編曲と演出もすばらしかったです。ペルトとライヒの間に組み込まれたバッハもすてきで、一連の流れがなんとも粋でした。滅多に自分の曲の編曲を許可しないペルトが、加藤訓子さんのデモテープを聞いていたく気に入り、すぐに許可したという話も納得です。

こういう素敵な日本人女性の活躍は励みになるし、刺激にもなるし、心から活動を応援したいです。
自分も明日からがんばるぞー!と元気をもらえるすてきな夜でした。