書道と一緒に始めた水墨画の教室では、年2回、東北の被災地にボランティア講師を派遣し、仮設住宅の集会所で水墨画体験教室を開催しています。引きこもりになりがちな方が少しでも外に出るきっかけになればと先方より依頼を受けて始まった活動とのことです。

今年も、9月5日と6日の2日間にわたり、名取市で水墨画体験教室が開催され、ベテラン講師に交ざって、新米の私もアシスタントして参加させて頂きました。

体験教室には、2日間でそれぞれ10名前後の方が参加されました。今回で7回目なので、3回目や2回目という方もいらっしゃいましたが、ほとんどの方が水墨画初体験ということでした。モチーフはカボチャ、ナス、トウガラシです。

まず水墨画の基本線の描き方と、野菜の描き方の説明があり、皆さんもそれに従って作品作りにチャレンジしました。初めてで自信がないという方も、だんだんと筆使いに慣れるうち、夢中で何枚も練習されているのが印象的でした。

トウガラシ

自由に描かせてあげた方がよいのか、手取り足取りで丁寧に教えてあげた方がよいのか、その人それぞれに合った接し方を見極めるのがとても難しいと感じましたが、皆さん、私のような新米講師も温かく受け入れて下さり、私も楽しんで指導をさせて頂くことができました。

かぼちゃ

絵具も使いながら、おいしそうですてきな野菜の作品がたくさんできました。「楽しかった!」とおっしゃって頂けたことが、なによりうれしい言葉でした。