9月6日まで、「画鬼暁斎~幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」というタイトルで河鍋暁斎展を開催中です。

http://mimt.jp/kyosai/midokoro.html

開催場所は、暁斎の弟子コンドルが設計した三菱一号館を復元した「三菱一号館美術館」です。

暁斎5

丸の内のオフィス街に突如現れるオアシス空間。赤レンガの建物と緑に囲まれた広場にショップやレストランが集まるブリックスクエアの一角に建つ、2010年オープンのまだ新しい美術館です。

http://mimt.jp/about/

当初の建物を忠実に復元したとだけあって、材質、照明、細部の装飾など細部にまでこだわっていて、重厚な雰囲気が漂っています。雰囲気たっぷりの空間で、まさにその空間を設計したジョサイア・コンドルの業績も知ることのできるという、大変粋な企画展です。

暁斎2


そしてメインとなる暁斎の展示作品も、さっと墨だけで描いた水墨画もあれば、細部にこだわった色彩画もあったり、表情とユーモアたっぷりの絵日記があるかと思えば、オオカミが生首をくわえているぎょっとするような絵もあったり、ひじょうに多岐にわたって充実しています。

私の中ではエキセントリックなイメージが先行していた暁斎ですが、カラスや布袋など、特に墨だけで表現したシンプルな作品に惹かれました。

暁斎3

そして落款も、バラエティーに富んでいて、とてもお洒落!こんなデザインのが欲しいなーと思うものがたくさんありました。

金曜日は20時まで開館しているので、都内にオフィスがある方は、仕事帰りにふらりと立ち寄るのもおすすめです。