ロンドンから北へ長距離列車で約3時間。
スコットランド国境にほど近い場所に、ニューキャッスルという街があります。

【ニューキャッスルの街並み】
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鉄道の父と呼ばれる鉄道技術者のジョージ・スティーブンソンや、ミュージシャンのスティングの出身地です。

ここに、BALTICという、コンテンポラリーアートの発信を目的とした、展示・イベントスペース、アーティストスタジオ、レクチャースペース、図書館、ショップ、カフェ等を完備した施設があります。2002年オープンという比較的新しい施設ですが、昔の製粉工場を改装しているため、外観は趣があります。

入館料も、特別展も、レクチャーも、すべて無料です。

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私が訪れた時は、アイルランドとアメリカのアーティストの特別展を開催していました。
欧米の博物館や美術館に行っていつも思うのが、展示物と鑑賞する側の距離が近いことです。
特に、小さい子どもたちが本物のアートをごく身近に感じることができる機会が多いのはすてきなことだなと思います。

私が訪れた時は、アイルランドのアーティストの特別展を開催していました。

新聞のスクラップを切り貼りして作品を作るアーティストなのですが、下の写真は、子どもたちがそれを真似て、新聞の切り貼りをしてオリジナル作品を作っている様子です。

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一般のお客さんも、普通に鑑賞しています。
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こちらは、赤ちゃんを連れてママ友たちが集うことのできる、絵本図書館と遊戯スペース。
奥は小さな展示会場になっていて、ここでも特別展を開催していました。
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1階にはお洒落なカフェとショップがあり、川を眺めながらのんびりすることができます。
地元の人たちの憩いの場所にもなっているようで、すてきな空間でした。

ちなみに余談ですが、ニューキャッスルから電車で10分くらい南に行ったところに、映画「リトル・ダンサー」や、「ハリーポッター」の舞台にもなった、ダーラムという町があります。小さな町ですが、大聖堂や古い町並みが美しく、素通りしてしまうのがもったいないくらいすてきな場所です。ロンドンから北へ観光される機会があって、時間に余裕がある方にはおすすめです。

【ダーラム大聖堂】
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