4月22日から7月13日まで東京国立博物館で開催される『キトラ古墳壁画』展が開催中です。
7世紀末~8世紀の、レプリカではなく本物の壁画を目にすることができる貴重な機会です。

http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1646

これは、剥離が著しい漆喰部分を最新の技術を駆使して取り外し、保存修理されたもので、再来年には飛鳥歴史公園キトラ古墳周辺地区内に設置される予定の体験学習館に保存管理・公開されるため、明日香村以外での公開は最初で最後とされています。

キトラ1

今回は、開催前日の内覧会に行ってきました。
レプリカも多く展示されていて、最大の見どころである本物の壁画は3点、一番奥に展示されています。
それぞれのサイズもわりと小さめです。

キトラ3

古代飛鳥時代の絵の本物を見られる機会など滅多にないし、実物を目にしてみてすばらしいなぁと感動することはしたのですが……

とにかくすごい人混みで、奥に展示してある目玉の壁画を見るために長蛇の列ができていて、押し合いへし合いのごった返しの中、ようやく本物の目の前に立てたと思ったのも束の間、「立ち止まらないで下さい!」という係員の方の声と、後ろから押される波で、じっくり鑑賞している時間が全くなかったのが残念です。

展覧会会場入り口。
キトラ2

たくさんの作品が展示されている通常の展覧会と違って今回の目玉はほんの数点のみなので、それがじっくり見られないと、かなり物足りない気分を味わうことになります。

混雑状況を博物館がツイッターに載せていますが、入場制限をしている時間帯もあるようです。
制限をしていなくても、時間によっては入場まで70分、中に入って30分待ちなどと書かれています。

https://twitter.com/kitora2014

ご興味ある方は、出来るだけ空いていそうな平日の時間帯をおすすめします。
特にGW中は避けた方が無難だと思われます。