五島美術館で、「日本の名蹟~和様の書の変換~」展が7月28日まで開催中です。
書家・古筆研究家の飯島春敬氏(1909-1996)のコレクションから日本の書の名品約100点が選ばれ、展示されています。

http://www.gotoh-museum.or.jp/exhibition/open.html

五島美術館は、東急大井町線の上野毛駅から徒歩約5分のところにあります。
立派な家が立ち並ぶ高級住宅街を歩いて行くと、美術館入り口前の大きな樹が見えてきます。
日差しの強い日には涼しげで、優雅な姿にしばし目を奪われてしまいました。

五島美術館

美術館入口です。敷地内にはすばらしい日本庭園もあって、ゆっくり休日を過ごしたい時などには最高の場所です。

五島美術館3

今回の特別展は、平安時代から江戸時代までの日本の名筆がずらりと展示されていて、とても見ごたえがあります。
私などは仮名文字もまだろくに読めない書道初心者ですが、やはり実物を目にすると、印刷されたものとは全然違い、墨の色の美しさや、なんとも言えない風合いにみとれてしまいます。「よくわからなくてもなんだかすごくいい」と心をわしづかみにされてしまう作品は、どの芸術にも共通しているから不思議です。時代ごとのすばらしい仮名文字の変換をじっくり鑑賞できるよい機会なので、あまり書道に触れたことがないという人にもおすすめの展示会です。

【古今集切 平安時代中期】
五島美術館4

【高野切 平安時代中期】
五島美術館5