2019年03月

毎年3月末は、毎日展、清和書道会の仮名昇段試験、もう一つ所属している国際墨画会の公募展と、締め切りが重なるので大変です。

今年、仮名は6段を受けるので(清和書道会は8段が最終段)、課題は古筆の関戸本臨書と、二六の紙に和歌を1首です。

この6年書道をやってみて気が付いたこと---私は仮名で大きい紙に大きな筆で書くのが好きではない(´;ω;`)

大きな紙に書いた自分の仮名作品は全く好きになれないので、公募展や展覧会で書いたものが返却されてくると、いつもゴミ箱に直行です。なので「こんなものに高い表具代を払うのはもったいないな。。。しかも二六の紙は高いから、何十枚も同じ歌を書いては捨てを繰り返すのももったいない。。。」と思うようになり、ますますげんなりするという悪循環。

なので、今年は先生にお願いをして、毎日展の提出作品は、初めて小筆の作品を書いてみることにしました。百人一首を18首、二六の紙に貼り付けたら完成です。小筆作品は、毎日少しずつ書くことができるので、目に見えて上達も分かるのが面白いです。元が下手というのもありますが、3か月前に書いたものと今では、自分でもはっきりわかるほど大きな違いです。もっと上達したら、今度は絵と組み合わせて、こんな作品、あんな作品を作ってみたいと妄想も膨らみ、書いていて楽しいです。

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今年の国際墨画会の公募展作品は、工筆画という中国細密画の技法を使ったものにしました。テーマは「生命の樹」です。青い樹と、紅い樹を、それぞれ全紙に1枚ずつ描きました。

紅い樹の余白には、篆書で千字文からの引用を書くことにしました。

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表具は、お任せにすると予想と違うものになってがっかりなことが多かったので、今年は色々自分で指定することにしました。

一文字や風帯などの飾りは一切なしのシンプルな白で、軸木は絵に合わせた色をお願いしました。

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残るは昇段試験の、一番苦手な大きな仮名作品("^ω^)・・・最終の8段までは受けようと決めたので、ため息まじりに、締め切りまでの日々と格闘です。

先月末まで東京国立博物館で開催されていた顔真卿展。

顔真卿

「書道をやっているなら絶対行っておいた方がいい」と色々な人に言われていたものの、混んでいると聞いていたし、正直(書道を勉強してはいるものの)漢字を見てもよくわからないし、わざわざ出かけるのはめんどくさいな、、、というのが正直なところでした。

でも結果は、行って本当によかったと思えた展覧会の一つになりました!

台湾の故宮博物院所蔵の、日本初公開、唐時代の僧、懐素による「自叙帖」には特に目が釘付けになりました。

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「酒を飲んで自己を解放し、草書で胸懐を吐露した」という懐素。文字がまるで生きているよう、とか、踊っているよう、とか、紙から直にエネルギーが伝わってくる、というような表現はよく聞きますが、書を鑑賞して、それをここまで強烈に感じたのは初めてでした。書のことがよくわかならくても、紙面を通じて何かが伝わってきて、大きく心を揺さぶられました。

展覧会目玉の、顔真卿の「祭姪文稿」は、展覧会場内でそれを見るための列に並ぶこと20分、やっと順番が回ってきて見ようとしても、係の方に「立ち止まらないでください!」を連呼されるので、素通り状態。鑑賞するというより、まさに「見た」というだけでした。

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それに比べ、懐素の書は並ばずにじっくり見ることができたのもよかったです。

「自叙帖」は本も売っていますが、このような長い巻物は、右から左へ、全体の流れを感じるのが醍醐味だということが、会場に足を運び、実物を見てよく分かりました。

本のコピーを貼り合わせたハンドメイド自叙帖:))
自宅で懐素ワールドに浸れます!
臨書にも役立ちそうです。

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3月24日まで、六本木の森アーツセンターギャラリーで、新北斎展が開催中です。

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北斎と言えば、「富嶽三十六景」や「北斎漫画」が有名ですが、75歳から亡くなるまでの晩年に描いた肉筆画が見られると聞いたので、絶対行きたいと思っていた展覧会です。「あと10年、いやあと5年命が保てば真正の画工になれたのに」と言い残し、90歳で息絶えたと言われている北斎。1983年に西新井大師の物置から発見されたと言われる「弘法大師修法図」など、晩年とは思えない迫力の作品が展示されています。

弘法大師修法図
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北斎展としてはかなり規模の大きな展覧会なので、一見の価値があるとおすすめしたいのですが。。。

会期後半に入っていることもあり、とにかく人が多いです!

平日の午前中に出かけましたが、チケットを買うだけで60分待ち、入場するのに30分待ちと言われげんなりです。土日はもっと混雑するとのこと。ツイッターの「新北斎展」公式アカウントでも混雑状況を随時アップデートしているので、参考にされてもいいかもしれません。日によってまちまちとのことでしたが、夕方以降の方が、比較的すいているらしいです。

もし興味がある方は、事前にチケットを手元に用意してから行くことをおすすめします。森アーツセンターギャラリーがある六本木ヒルズ内のオフィスビル4階にナチュラルローソンがあるので、チケットを持たずに会場に行ってしまっても、ローチケで購入した後、そこで発券するとスムーズです。

どの展覧会もそうですが、行くなら会期前半の、なるべく早めに行った方が空いてていいですね。新北斎展とセット券として一緒に販売されている、東京都美術館で開催中の「奇想の系譜展~江戸絵画ミラクルワールド」も、4月7日までなので、もし行く予定がある方はなるべく早めに予定をたてられた方がよいかもしれません。

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