2016年10月5日~11日、上野の東京都美術館にて「第68回清和書展」が開催されました。
三連休中は雨が降ったり、寒くなったりと、お天気は不安定でしたが、大勢の方たちにお越し頂き、会場は賑わいを見せていました。

毎日新聞に掲載された、会長作品。
~君を始めて見し折は千代もへぬべし姫小松 御前の池なる亀岡に鶴こそ群れて遊ぶなれ~ 平家物語

今年の受賞者作品。
会長賞。石田梨花幹事。
~大銀杏ひと葉動かず秋雲の晴れたる下に黄なるしづけさ~ 金子薫園

毎日賞。安部裕子幹事。
~しかなきてかかるさびしき夕べとも しらでひともすならのまちびと~ 会津八一

毎日賞。寳来翠泉幹事。
~秋山破夢風生樹 夜水明樓月在湖~ 文徴明

特別賞。秋葉虹風幹事。
妙法蓮華経

特別賞。大埜荷舟幹事。
~かりにくるわれとは知らで秋の野に 鳴くまつ虫の声を聞くかな~ 紀貫之

全日本書道連盟賞。靏谷光仙評議員。
~おのづから歩みをとめて聞くものか すすきの中の冬川の音~ 太田水穂

U23奨励賞。小峰舞。
19歳の大学生、小峰さんの作品。

こちらは、故和堂先生のコレクションより、副賞の硯。

佐藤浩苑常任理事による調和体の作品。
清和展ではここまで大きなサイズの作品は珍しいのと、仮名作品が多いので、ひときわ目を惹く存在です。
~よい朝のよい御飯が出来た~ 山頭火

青柳馨風常任理事。
~風は紋をわれは足跡のこしゆく 晩夏のひかりの鳥取砂丘~ 倉石理恵

創設者和堂先生の遺墨。
ユーモアたっぷりの、自作の句による作品です。
~福引に当てし硯の重さかな~

漢字をご指導頂いている、佐伯覚明先生による招待作品。

楢原萠春副会長。
~奈良七重七堂伽藍八重桜 他三句~ 芭蕉

堀川翆扇常任理事による、貝殻を使った作品。
~花の色はうつりにけりないたづらに 我身世にふるながめせしまに 他~ 小野小町他

今年は、古美術収集家としても著名であった和堂先生のコレクションの中から、墨が数点展示されました。
乾隆青墨

程君房製 龍鳳呈祥天啓三年

昨年始めた現代語の作品も募集したところ多数応募があったため、まとめて一つのコーナーに展示されました。
それぞれに個性があって、楽しいです。

創玄書道会の石飛先生にもご参加頂きました。

会長作。

日本酒好きの管理人作。

ワークショップは今年も大盛況でした。
若手講師たちによる指導の元、子どもたちが好きな言葉を色紙に書きました。
こちらの男の子はお魚好きで、「黒鮪」という難しい漢字を上手に書いていました。

子どもたちの元気いっぱいな作品もたくさん展示されました。

10月10日の午後は、例年授賞式の後に開催される特別講演会が開催され、今年は武蔵野美術大学名誉教授の森江健二氏による講演が行われました。

「和の世界をつくり出すデザイン」というタイトルの元、「本物のデザインとは何か?」というテーマを軸に、自然界に存在する、各々の生き方に必要な体のしくみ・かたちのデザインの追求などについて、学生たちを指導されたご自分の経験などと共にお話頂きました。直接書とは関係がなくても、違った分野の美術のエキスパートの方のお話を聞くのは作品作りにも大きな糧となるので、貴重な経験になりました。
10月9日の夜は、上野の精養軒で清和展授賞式を兼ねたレセプションが開催されました。

普段顔をあわせることのない方たちともお話できるとてもよい機会で、老舗の洋食を頂きながらの和やかな会となりました。

今年も盛況のうち、無事に清和書展を終えることができました。
ご来場頂いた皆様、どうもありがとうございました。
三連休中は雨が降ったり、寒くなったりと、お天気は不安定でしたが、大勢の方たちにお越し頂き、会場は賑わいを見せていました。

毎日新聞に掲載された、会長作品。
~君を始めて見し折は千代もへぬべし姫小松 御前の池なる亀岡に鶴こそ群れて遊ぶなれ~ 平家物語

今年の受賞者作品。
会長賞。石田梨花幹事。
~大銀杏ひと葉動かず秋雲の晴れたる下に黄なるしづけさ~ 金子薫園

毎日賞。安部裕子幹事。
~しかなきてかかるさびしき夕べとも しらでひともすならのまちびと~ 会津八一

毎日賞。寳来翠泉幹事。
~秋山破夢風生樹 夜水明樓月在湖~ 文徴明

特別賞。秋葉虹風幹事。
妙法蓮華経

特別賞。大埜荷舟幹事。
~かりにくるわれとは知らで秋の野に 鳴くまつ虫の声を聞くかな~ 紀貫之

全日本書道連盟賞。靏谷光仙評議員。
~おのづから歩みをとめて聞くものか すすきの中の冬川の音~ 太田水穂

U23奨励賞。小峰舞。
19歳の大学生、小峰さんの作品。

こちらは、故和堂先生のコレクションより、副賞の硯。

佐藤浩苑常任理事による調和体の作品。
清和展ではここまで大きなサイズの作品は珍しいのと、仮名作品が多いので、ひときわ目を惹く存在です。
~よい朝のよい御飯が出来た~ 山頭火

青柳馨風常任理事。
~風は紋をわれは足跡のこしゆく 晩夏のひかりの鳥取砂丘~ 倉石理恵

創設者和堂先生の遺墨。
ユーモアたっぷりの、自作の句による作品です。
~福引に当てし硯の重さかな~

漢字をご指導頂いている、佐伯覚明先生による招待作品。

楢原萠春副会長。
~奈良七重七堂伽藍八重桜 他三句~ 芭蕉

堀川翆扇常任理事による、貝殻を使った作品。
~花の色はうつりにけりないたづらに 我身世にふるながめせしまに 他~ 小野小町他

今年は、古美術収集家としても著名であった和堂先生のコレクションの中から、墨が数点展示されました。
乾隆青墨

程君房製 龍鳳呈祥天啓三年

昨年始めた現代語の作品も募集したところ多数応募があったため、まとめて一つのコーナーに展示されました。
それぞれに個性があって、楽しいです。

創玄書道会の石飛先生にもご参加頂きました。

会長作。

日本酒好きの管理人作。

ワークショップは今年も大盛況でした。
若手講師たちによる指導の元、子どもたちが好きな言葉を色紙に書きました。
こちらの男の子はお魚好きで、「黒鮪」という難しい漢字を上手に書いていました。

子どもたちの元気いっぱいな作品もたくさん展示されました。

10月10日の午後は、例年授賞式の後に開催される特別講演会が開催され、今年は武蔵野美術大学名誉教授の森江健二氏による講演が行われました。

「和の世界をつくり出すデザイン」というタイトルの元、「本物のデザインとは何か?」というテーマを軸に、自然界に存在する、各々の生き方に必要な体のしくみ・かたちのデザインの追求などについて、学生たちを指導されたご自分の経験などと共にお話頂きました。直接書とは関係がなくても、違った分野の美術のエキスパートの方のお話を聞くのは作品作りにも大きな糧となるので、貴重な経験になりました。
10月9日の夜は、上野の精養軒で清和展授賞式を兼ねたレセプションが開催されました。

普段顔をあわせることのない方たちともお話できるとてもよい機会で、老舗の洋食を頂きながらの和やかな会となりました。

今年も盛況のうち、無事に清和書展を終えることができました。
ご来場頂いた皆様、どうもありがとうございました。