2014年02月

2月15日から16日にかけ、1泊2日の冬季練成会が開催されました。
講師に副会長の楢原萌春先生、助講師に常任理事の上野掬秀先生と染谷黄葉先生をお迎えしました。

冬季練成会1


前日関東地方は記録的な大雪が降り、15日も雪は溶けず、交通網も乱れ、路面もかなり歩きにくい状態でした。
そんな中、35名の参加申し込みのうち、遠方のため交通機関が不通でどうしても来られなかった2名を除き、33名もの参加者がありました。

会場となったあざみ野メロンディアは坂の上にあるため、積もった雪の中の移動はかなり大変でしたが、参加者の中には90歳というご高齢で、大きな荷物を抱えながら徒歩でたどり着いた方もいらっしゃいました。

東名高速が不通で、一般道が大渋滞していたため、道具を運ぶ本部の車が遅れ、開始がずれ込むというハプニングはありましたが、そんな状況の中でも、皆さんの熱意には素晴らしいものがありました。

参加者全員が毎日展の出品作品を練習し、2日の練習で見違えるように上達したと講師の先生からお褒めの言葉がありました。

冬季練成会2

清和書道会では、3年前より、毎月発行の機関誌「清和」に掲載されている条幅漢字のお手本を、石飛先生に書いて頂いています。

石飛博光先生オフィシャルウェブサイト
http://ishitobi-hakko.com/profile/profile00.html

毎年この時期に、月刊誌に掲載するお手本1年分に当る合計12枚を書いて頂きます。
実際に筆を動かしているところを拝見させて頂くのはとても勉強になるので、今年も先生のお教室に伺い、見学をさせて頂きました。

石飛先生

お願いしたのは楷書、行書、隷書、創作、それぞれ3枚づつです。
楷書は褚遂良の『雁塔聖教序』、行書は王羲之の『尺牘集』、隷書は『乙瑛碑』から書いて頂きました。

楷書と行書
石飛先生楷書と行書

隷書
隷書

隷書創作
創作

私のような初心者は筆を持つと変に力が入ったり、必要以上の勢いをつけてしまったり、それが如実に字に表れてしまいますが、先生の筆の運びはとても静かで美しく、さらさらと次から次へ自然に字が紡ぎだされていきます。スポーツ選手も一流の選手は肩の力が抜けていてフォームが美しいですが、書も同じだなぁと実感しました。

1年分のお手本が、あっという間に完成です。

「どんな筆をお使いなんだろう?」と関心を持たれる方は多いのではないでしょうか。今回、先生は全ての作品に、1本2500円の、浅草にある宝研堂さんの「博真」という筆を使っていらっしゃいました。初心者でも扱いやすいタイプの固めの毛質の筆でした。

筆

また、こちらは初心者向けではありませんが、羊などの毛を使ったふわふわの柔毫で書くと、どんな風合いの文字が書けるか実演しながら説明して下さいました。剛毛や兼毛の筆では表現できない、とても美しい流れの線が表現できます。

大雪の日

今回書いて頂いた漢字条幅の作品は、今年の機関誌「清和」に毎月掲載される予定です。

石飛博光先生プロフィール:公益社団法人日展評議員、財団法人毎日書道会理事、全日本書道連盟副理事長、全国書美術振興会常務理事、日本詩文書作家協会理事長、公益社団法人創玄書道会理事長、博光書道会主宰。

1月28日から2月2日まで、銀座画廊美術館にて、午年生まれの書家による「バレイ書会展」が開催されました。
明治39年から平成2年生まれまで、8世代の午年生まれの書作家130名の作品が展示されました。

会場


昭和41年、銀座7丁目のヤマト画廊で開催された「柄午会」(バレイ書会の前身)から、12年毎に開催されている展覧会です。名前の由来は、昭和53年に開催された展覧会の際、ホカホカの馬鈴薯がお祝いに持ち込まれたことから来ているそうです。

当会の創設者、植村和堂も、昭和41年開催時より「柄午会」の会員だったため、今回も遺墨特別陳列として作品が展示されました。

【和堂先生の作品~夕顔の花ほのしろくたそがれて 清しともふ月立ちにけり~】
和堂先生遺作

清和書道会からも、小林清漣常任理事と、舘山佳央理事の作品が出品されました。

【小林先生の作品~冬庭は落葉の後をおちつきて 清しく目に立つ水仙の青~】
小林先生

【舘山先生の作品~駿馬~】
舘山先生

会場で舘山先生とお話させて頂く機会があったのですが、5歳から、84歳の現在まで、79年間書道を続けられているそうです。今でも毎日筆を持って、作品作りに励んでいらっしゃるとのこと。凛とした立ち姿が美しく、とてもお若くて、すてきな先生でした。和堂先生には40年間にわたり、楷書、行書、草書、隷書、あらゆる書体の指導を受けられたとのこと。「書くことが好きで仕方ないのよ」と笑顔でおっしゃっているのが大変印象的でした。

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