2014年01月

どんなものを「可愛い」と感じるかは人によってそれぞれ違うと思いますが、近年頻繁に耳にする「可愛い」という形容詞。
私もあまりに多用するため、以前人に「いいと思うものに対しての形容詞が全部可愛いだね」と言われたことも……。

そんな身近な形容詞「かわいい」がテーマとなった面白い企画展が、3月2日まで山種美術館で開催中です。

http://www.yamatane-museum.jp/exh/current.html

ちらし

山種美術館は、1966年に開館した日本画専門の美術館で、現在ある広尾には2009年に移転し、リニューアルオープンしています。

恵比寿駅から徒歩約10分の便利な場所にあります。
今回初めて訪れましたが、方向音痴の私でも迷うことなく到着できました。
広尾高校の目の前に建つ、モダンな建物の美術館です。

外観

入口には日当たりのよいカフェも併設されています。

カフェ

展示室は地下に設置されていて、広すぎず、小さすぎず、ほどよいスペースです。
柔らかい照明が心地よい展示空間を作り出しています。

展示室

今回の企画展『Kawaii日本美術~若冲・栖鳳・松園から熊谷守一まで~』は、室町・江戸時代から昭和までの作品を、「子ども」、「動物」、「小さい・ほのぼの・ユーモラス」、3つのテーマに分けて展示しています。

個人的に一番「可愛い!」のツボにはまった作品は、若冲の「托鉢図」と、「伏見人形図」です。
若冲は緻密な描写と美しい色彩で描かれた鶏の絵が有名ですが、こういうユーモラスたっぷりで温かみのある作品もひじょうに魅力的です。

「托鉢図(1793年)」
ユニークな構図がとにかく「可愛い」です。
若冲

「伏見人形図(1799年)」
企画展のちらしデザインの一部になっています。素朴な表情が「可愛い」です。
若冲2

その他、谷内六郎の描いた『動揺にっぽんのわらべうた さし絵シリーズ』も、レトロな雰囲気を漂わせていて、かなり「かわいかった」です。

わらべ歌

©Michiko Taniuchi

自分の感性に合った新しい「可愛い」を発見してみるのも楽しいです。

ちなみに、この展示会の目玉である伊藤若冲の「樹花鳥獣屏風図」は2月4日からの展示となっていますので、屏風図をご覧になりたい方はご注意下さい。

1月19日(日)、東京都文京区民センターで半切かな勉強会が開催されました。
講師に楢原萌春副会長と、助講師に小林清漣常任理事と藤倉静香常任理事をお迎えしました。

今回のテーマは、明治に活躍した歌人、落合直文(1861-1903)の歌から
「山寺の石のきざはしおりくれば 椿こぼれぬ右に左に」です。

ますは、楢原先生のお手本を前に、先生から作品を作る上でのポイントの説明がありました。

半切勉強会1

その後各々の作品作りに取り組みました。
勉強会は午後の4時間を使って行われましたので、その時間内に作品を仕上げ、最後に先生の添削を受けます。

半切勉強会2

36名の参加者の皆さん、大変熱心に作品作りに取り組まれていました。
勉強会は腕をあげるとてもよい機会ですので、ご興味のある方は次回ぜひご参加下さい。

昨年末、第95回漢字部昇段級試験が行われました。

一番上の段はいくつまであるか、そしてそのさらに上は何と呼ぶかは会によって様々ですが、清和書道会では一番上は8段、その上は「成家」と呼びます。
年1回行われる昇段試験ですが、今回は8段合格者が2名、そして成家の合格者が1名ありました。

今回「成家」に合格された清和書道会理事の鈴木明堂先生は、現在藤沢で書道教室『明道書塾』を主催されています。
2011年に開設した書塾には貸画廊「ギャラリー清和」も併設されています。

http://www.enopo.jp/archive/tokusyuu/11266-2013fujiswa-art-gallary2.html

【成家合格作品】
成家

【受賞の言葉より】

清和書道会から3つの宝物を、私は頂いています。

一に厳しいお声をかけていただける師、
二に切磋琢磨し合える同僚、
三に私が指導している子供たちです。

この三つの宝物をますます大切に、自らは心を引き締め精進してまいります。

【書歴】

昭和32年 高木東扇先生に師事
昭和35年 植村和堂先生に師事
平成11年 かな7段
平成13年 漢字8段、師範合格
平成14年 佐藤芙蓉先生に師事
平成22年 明堂書塾開設
平成24年 毎日書道展会友昇格
平成25年 毎日書道展毎日賞受賞

冬季練成会を下記の通り開催します。
申込ご希望の方は、事務局までご連絡下さい(会費を振込まれた時点で、正式申込と致します)。

日時:2月15日(土)13:00 現地集合
    2月16日(日)16:00 現地解散
会場:あざみ野「メロンディア」
    横浜市青葉区新石川1-1-9 電話 045-909-1790
    東急田園都市線または横浜市営地下鉄あざみ野駅より徒歩5分
会費:30,000円(1泊2日宿泊費、指導料、夕食、朝食、二日目昼食込み)
講師:副会長および常任理事
用意するもの:硯、筆、墨、紙(下敷き、文鎮は用意しますが、ご自分のものを使用されたい方はお持ち下さい)
追記:紙、筆など書道用品は現地で販売します

年明けは書道展ラッシュです。

日本書道界を代表する方たちの作品が一堂に会するので、とてもよい勉強になります。
ほとんどが無料というのもポイント高いです。

色々なところで開催されますが、銀座では毎年多くの書道展が新年に開催されるので、今年も銀座書道展めぐりに行ってきました。

銀座画廊美術館では、3つも書道展が開催されていました。
まずは「毎日チャリティー書展」へ。

2014毎日チャリティー展

1985年から続いている毎日書道会主催のチャリティー書展では、作品が3万円強から7万円弱で販売され、売上は社会福祉事業に使われます。
今年は271点の出展があり、清和書道会からも数人参加しています。

齋藤美子副会長の作品『古都の春』(売約済)
齋藤先生作品

次に、下の階で開催されていた「雅涎会書展」へ。
こちらは、丑歳生まれの、明治、大正、昭和、3世代にわたる書作家「雅涎会」会員による展覧会です。
清和書道会からも、小久保展代常任理事が参加されています。

雅延会

出品作品は現代書壇のあらゆる傾向を網羅しているというだけあり、古典から前衛までバラエティーに富んでいて、伝統的な書の枠を超えた、モダンアートのような作品もたくさん出展されていました。

こちらは、NYでも個展を開かれ、グローバルに活躍されている小山みづほさんの作品。

小山みづほさん作品

隣の会場では、書燈社の新春展が開催されていました。
書燈社は、特に現代文体の書を標榜する団体として注目されている書道会です。
壁いっぱいの大字や、ローマ字が入っていたり、横書きだったり、自分の言葉を切り絵に書いたりと、自由でモダンな作風が多く、楽しい展示会でした。

書燈社

次は東京セントラル美術館で開催されていた「現代の書 新春展 100人展」へ。

100人の「午」をまとめて一つにした作品。
色々な午があって面白いです。
100人展

「100人展」は、60歳以上の毎日書道展名誉・参与・審査会員より選考された作品の展示会で、清和書道会からは、佐藤芙蓉常任理事の作品が出展されました。

佐藤さん作品

最後は、銀座和光最上階にある和光ホールの「現代の書 新春展 31人展」へ。
昨年も同会場で開催されましたが、現代書壇を代表する先生方の作品が一堂に会しているので、とても見ごたえがあり、大好きな展覧会です。

会場はゆったりできる雰囲気なので、落ち着いて見ることができます。
セントラル美術館や銀座画廊美術館に比べると、照明のトーンがとても落ち着いていて、個人的にはそれだけで作品の見え方にかなり違いが出るように思います。絨毯もふわふわで歩いていて気持ちがいいし、バックには静かにジャズピアノの音楽が流れていて、贅沢な空間が演出されています。

和光ホール

一連の書道展は1月12日までのところがほとんどなので今年はもう終わってしまいましたが、恒例のものがほとんどなので、来年、ご興味がある方はお正月の行事に「銀座書道展めぐり」を入れてみてはいかがでしょう?

書道にあまり馴染がない方でも、お買い物や美味しいものを食べに行ったついでにふらりと立ち寄ってみるだけでも楽しいですよ。

↑このページのトップヘ