令和2年昇格者は、下記の通りです。

常任理事(1名)
角川爽流

理事(3名)
安部裕子
北村芳雪
杉﨑峯子

幹事(3名)
神山一紀
小室浩朋
桜井芳水

評議員(5名)
大井夏子
大村叶子
荻野紅竹
小酒部晃久
仲上美佳子

同人(6名)
岡本順子
柴田京子
田部裕翆
本多俊子
三隅康司
横山絢子

準同人(14名)
宇川英子
遠藤恵翆
加藤加代
加藤利江子
小池芳弘
小森 茂
田中由子
玉川寿美子
谷口由美子
土田美香
永瀬美陽
新倉昌子
藤井 桜
山浦みどり

216日~17日熱海金城館で冬季錬成会が開催されました。昨年までは夢の島にある東京スポーツ文化館(BumB)で行っていましたが、今年は東京オリンピックのため使用できないので、熱海金城館になりました。

熱海金城館はお宮の松の近くにある、他の書道会もよく利用するという大きな旅館で、大きな宴会場が会場でした。参加者は宿泊が30名以上、日帰りの人達を含めると40人以上で、講師は楢原副会長、小林副会長 助講師は西山先生、藤倉先生が務められました。

会場の様子

40人が毎日展の大きな作品を書くには少し狭いという意見もありましたが、BumBのように部屋が分かれることもなく、床は畳敷のため柔らかく、風呂も熱海の大旅館らしく大きくて良かったという意見もありました。

(植村正記)

2020年2月5日から9日までロサンゼルスでLA Art Show が開催されました。

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今年で開催25年目を迎えるLA Art Showは、全米のみならず、世界的に見ても大変規模の大きなアートショーで、5日間の来場者数は5万5千人を超え、23か国から130以上の画廊が参加します。絵画、彫刻、インスタレーション、写真、ファッション、デザイン、映像、あらゆるジャンルのアートが展示されます。

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今年もアカデミー賞を受賞されたカズ・ヒロさんの作品。オープニングでは、ご本人が作品の前で取材を受けていらっしゃいました。

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ニューヨークのギャラリーが取り扱う、エッシャー・コレクション。エッシャーの貴重で珍しい作品が多く展示されていました。

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草間彌生さんの作品も出展されていました。

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ギャラリーのみが出展可能の、作品売買がメインのアートフェアのため、アートコレクターが多く訪れますが、もちろん一般のアートファンも入場できます。オープニングにはハリウッド映画関係の招待客が姿を見せたり、個性的な衣装で会場を歩く人がいたり、ロスという場所柄、とても明るくてオープンな雰囲気です。

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会場は犬もOK。

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今年のLA Art Showでは、前衛書家の千葉蒼玄先生が、特別企画展示の一つとしてフェアの主催者から招聘され、東京都美術館で昨年開催された、上野アーティストプロジェクト「見る、知る、感じるー現代の書」 で展示した作品を出展することになり、私は通訳として同行させて頂く機会に恵まれました。

千葉先生の作品は、北井画廊を通じて海外のアートフェアに数多く出展されています。北井画廊は、現代書や墨作品、現代美術作品を中心に取り扱っている、千代田区の国立劇場目の前に居を構えるギャラリーです。画廊オーナーの北井さんは、まだまだ埋もれている優れた作品を世に広めるべく、年中海外のフェアを飛び回っていらっしゃいます。

「3.11 鎮魂と復活」は、東日本大震災に関する新聞記事がびっしりと書かれた作品で、遠くから見ると津波のように見えます。幅12.6メートル、高さ3.6メートルで、会場の壁面を埋め尽くす大きさのため、14枚のパネルに分解してシッピングされました。表具屋さん2名も同行し、フェア前日に設置作業が進められました。


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「3.11 鎮魂と復活」は、特別企画展示ということもあり、ひじょうな注目を集めました。日本人であれば文字をつい読んでしまいますが、日本語が読めない外国人は書としてではなく、アートとして鑑賞するため、多くの人が「Beautiful!」を連呼しているのが印象的でした。

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アメリカのメディアから取材の申し込みもあり、作品の背景や、作品制作の動機などの質問がありました。

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感激して作品の前で踊りだす人も。

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会期中は毎日、千葉先生によるライブパフォーマンスが行われ、大筆を使った前衛書、篆刻、小筆を使った作品制作の様子などが披露されました。

日本の書道展などでもよく行われるライブパフォーマンですが、決定的に違うところは、日本では破棄されてしまう作品も、こちらでは立派な作品としてきちんとした値段をつけて販売されるということです。こちらの作品も、いくらで売っているのかと多くの問い合わせがあり、実際には約100万円の価格が付けられました。今回のライブパフォーマンス作品は、ロサンゼルスアートショーの創始者兼プロデューサーの方が所望され、寄贈品という形でコレクションの一部に加えられることになりました。

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その場で印を注文された女性。彼女もアーティストで、印はご自分の作品に使いたいとおっしゃっていました。

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「鎮魂と復活」は美術館レベルの作品のため、一般の方に販売することはなかなか難しいですが、隣接して設置された北井画廊ブースには、小品が展示即売されました。千葉先生の作品は、30万から40万円くらいの価格がつけられ、アートコレクターの方が購入されていきました。

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北井画廊以外にも日本や韓国、中国から出展し、墨作品を扱っている画廊がありました。
こちらの日本人作家Yuuko Suzukiさんの軸装作品は、約36万円。

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こちらの韓国人作家Jeong Kyoungさんの軸装作品は約83万円。

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日本では、書道や水墨画などの団体に所属している場合、公募展や展覧会の作品を販売したり、ビジネスにしたりということはほぼ皆無に近い状況です。

皆さん多大な労力、費用をかけ、何十年も鍛錬を積んで技術を磨きあげ、その努力の結晶としての作品を制作されていますが、ほとんどの方が「制作した作品は押入れの中に積まれたまま」とおっしゃいます。

今回のフェアに参加してみて感じたのは、日本の書道や水墨画も、内向きな場所にとどまっているにはあまりに勿体ないということです。もちろん、団体に所属せずに個人で積極的に活動をされている方も大勢いらっしゃいますが、全体的に見れば、書道界や水墨画界はまだまだ閉鎖的な世界です。

また、欧米に行くといつも感じることは、アートが人々の生活の中に自然と溶け込んでいるということです。市場の評価とは関係なく、自分が肌で感じていいと思ったものを積極的に取り入れるという文化があるからこそ、お金持ちのコレクターだけではなく、一般人コレクターたちによるアートビジネスが成り立っているのだと思います。

美術館の多くは無料で、学校の授業でも美術館巡りが積極的に取り入れられているため、幼いころから質のいいアートに直に触れ、自分の感覚を育てる機会が多いのも大きなメリットではないでしょうか。

ロサンゼルス現代美術館(MOCA)。入館無料。平日だったため、子どもたちが学校の課外授業で大勢訪れていました。

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ゲッティ美術館の庭園。広大な敷地に、膨大なコレクションを収蔵した展示館がいくつも設置されています。こちらも無料。

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書を始めて数年のひよっこである自分に何ができるかはまだまだ模索中ですが、今回のアートフェア参加を通じて、色々なことを考えさせてくれる貴重な機会を頂けたことに、心から感謝したいと思います。

(by ブログ管理人)

【追記】

今回このフェアにも参加され、二度目のアカデミー賞を受賞したカズ・ヒロさんに関する、中川まろみさんの記事が興味深かったのでご興味ある方はリンクご覧下さい。

アメリカ国籍を取得したカズ・ヒロさんが、日本での経験が受賞に生きたかと問われ、「too submissive (周りに合わせ従順であることを強要する)な日本の文化の中で夢を叶えるのは難しく、そんな文化の中で疲弊してしまった」と答えています。中川さんは、「too submissive」というキーワードを核に、現代の日本社会が抱える問題の提起をされています。

どの文化にも一長一短ありますが、それがよく見えるのも外に出てみればこそ。年を重ねるとだんだんと国内を離れるのがおっくうになってきますが、たまには外に出るようにしたいなと改めて感じた管理人でした。


1月18日、上野の老舗中華料理店の東天紅にて、第71回清和書道展授賞式と祝賀会、及び令和2年清和書道会総会が開催されました。雪のちらつく寒い日でしたが、欠席者も少なく、約150名ほどの参加がありました。

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前半の総会では、令和元年の事業報告、及び決算報告、令和2年の事業計画が発表され、
主な事業報告としては、練成会、選抜展、毎日展懇親会、勉強会などが挙げられました。

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総会の後は、第71回清和書展の授賞式が行われました。会長より、71年前から清和書展が開催されていて、発足当時の会員の方がまだご活躍されているのは本当に素晴らしいことである一方、今後どのように継続していくか、現在とても難しい岐路に立っているというお話がありました。

昨年の清和展では一般248名、学生335名の出品があり、受賞者には賞状及び記念品の授与がありました。

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毎年、上位の賞には、植村和堂先生が生前コレクションされていた硯が授与されます。和堂先生は、硯に関する書著も発行されていますが、硯の大変な目利きでもありました。コレクションの硯は、今ではなかなか手に入らない石を使ったものも多く、大変貴重なものです。今年は会長賞を受賞された安部裕子さんと、毎日新聞社賞を受賞された川畑琴舟さんに授与されました。

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受賞者発表と賞状授与の後には、本年度の昇格者の紹介及び認定書の授与が行われました。

会の後半は祝賀会が開催され、美味しい中華料理を食べながら、和やかな歓談の席になりました。
毎年恒例の福引も行われ、1等から3等までは先生方の額入りの作品、特等は和堂先生の色紙でした。

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年が明けると、各地で恒例の様々な書道展が開催されます。
当会からは、下記の書道展に先生方の作品が出品されましたのでご紹介します。

銀座のセントラルミュージアムで開催された「2020年現代の書新春展」には、毎日書道展出品者の中から選ばれた、様々なジャンルの100名の作家たちの作品が展示されました。当会からは、楢原副会長の作品が出品されました。

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代表作家たちによる様々な干支の「子」。

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楢原萌春先生作品
柳澤桂子~月光が乙女椿に纏いつく 透くほど青き春の訪れ~

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銀座画廊美術館では、「2020年毎日新春チャリティー書展」が開催されました。毎日書道展を代表する265名の作家による小品が33000円から77000円で販売され、売り上げの一部は毎日新聞東京社会事業団に寄託されます。当会からは、2名の作品が出品されました。

佐藤芙蓉先生作品
冬枯れに
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藤倉静香先生作品
駿河なる
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